保守点検で、ブロワのVベルト付近から異音がありカバーを外して確認する必要がある。また、消毒剤供給装置には製品表示が『次亜塩素酸カルシウム』の薬剤が固着しており、近くの端子箱も点検対象である。感電・機械・薬品災害を防止する対応として最も適切なものはどれか。
解説
問題全体の補足
JOK-MA-047では、感電・機械・薬品の危険を一括りにせず、危険源ごとに安全措置を選ぶ。機械は危険な点検・修理等で運転を停止し、不意の再起動を防止する。回転部の覆いを外したまま通常運転しない。電気は充電部への接触を避け、必要な活線作業には適切な絶縁保護を用いる。薬剤は製品ラベル・SDSで混触危険と保護具を確認し、特に次亜塩素酸カルシウムと強酸を混ぜない。参照 —— JOK-MA-047では、①電気・回転体・薬品の危険源を確認、②掃除・検査・修理・調整で危険がある機械は停止し必要な電源を遮断、③起動装置への施錠・表示板等で不意の再起動を防止、④覆い・囲い等を外した状態では危険部へ接近せず復旧後に再起動、⑤薬品は製品ラベル・SDSで危険性・混触危険・保護具を確認、⑥漏えい・飛散・ばく露時はSDS等の応急措置へつなぐ、の順で考えます。「スイッチを切ったから安全」「短時間ならカバーを外したまま運転」「塩素剤は同じだから酸で洗える」といった単独判断を避けます。(→安全衛生(43)) 同条により機械を停止したときは、起動装置に錠を掛け、表示板を取り付ける等、作業従事者以外の者が運転することを防止する措置が必要です。いわゆるロックアウトの学習ポイントは、単に停止ボタンを押すことではなく、作業中の第三者による不意の再起動を防ぐことです。(→安全衛生(45)) 労働安全衛生規則第101条は、原動機、回転軸、歯車、プーリー、ベルト等の危険部分に覆い、囲い等を設けることを求めています。異音・振動の確認を理由に、危険な回転部のカバーを外したまま通常運転して手や衣服を近づけることは安全な点検方法ではありません。(→安全衛生(46)) 薬品は「塩素剤」という呼び名だけで性質を決めず、実際の製品ラベル・SDSで成分、危険有害性、取扱い・保管、混触危険物質、必要な保護具、漏えい・ばく露時の応急措置を確認します。異なる消毒剤や洗浄剤を、外観や用途が似ていることだけで同じ方法で扱いません。(→安全衛生(49)) 次亜塩素酸カルシウムは、厚生労働省のモデルSDSで強酸と混合すると高濃度の塩素ガスを放出するとされています。固着した薬剤を除くために酸性洗浄剤を安易に加える、別薬品の容器へ移す、といった混触を避け、製品SDSに従います。(→安全衛生(50))
関連タグ・解説
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