ばっ気沈砂槽とは
(1) 沈砂槽は、汚水中の土砂など比較的重い無機物を沈降させて除去する槽です。ばっ気沈砂槽では、ばっ気装置を備え、砂類の分離・排出を行いやすくします。
構造と役割
環境省の生活排水処理施設・コミュニティプラント関係の構造指針では、沈砂槽はスクリーン設備の一部として位置付けられ、砂類を安全・衛生的に除去できる構造、ばっ気装置、消泡装置、排砂装置などを備える考え方が示されています。
沈砂槽の目的は生物処理ではありません。後段へ砂や土砂が流れ込み、ポンプ・配管・槽内設備の摩耗や堆積を招くことを防ぐ前処理設備です。
保守点検で見るところ
- 砂・土砂の堆積量と排砂の状態
- ばっ気が正常に行われているか
- 排砂用エアリフトポンプ等の作動・風量
- スクリーンや流路の閉塞、水位異常
- 消泡装置や周辺への飛散・臭気などの異常
ばっ気しているからといって、接触ばっ気槽のように有機物を生物処理する槽と混同しないことが重要です。
試験のひっかけ
- 沈砂槽:砂・土砂等を沈降分離する前処理。
- 沈殿槽:生物処理後の汚泥などを固液分離する設備。
- 接触ばっ気槽・ばっ気槽:微生物処理のために酸素を供給する設備。
同じ「ばっ気」という語があっても、設備の主目的は異なります。
出典・参考
- 環境省「コミニティ・プラント構造指針の改訂について」
https://www.env.go.jp/hourei/11/000139.html
- 環境省「ごみ処理施設構造指針の改正及び生活排水処理施設構造指針の策定について」
https://www.env.go.jp/hourei/11/000131.html
- 環境省「令和2年度 浄化槽リノベーション検討業務報告書」
https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/manual/storage/pdf/r02_renovation.pdf
※個別施設の運転条件・排砂頻度等は、当該施設の維持管理要領書を優先してください。