浄化槽の計算問題とは
浄化槽試験では、水質改善効果、処理能力、汚泥負荷などを定量的に評価する計算問題が頻出です。主にBOD関連の計算と、流入・放流水質を用いた基本的な割合・比率計算が中心となります。
よく出る計算と解き方
- (1) BOD除去率 = (流入BOD−放流BOD)÷流入BOD×100(%)
例:流入300mg/L、放流20mg/L → (300-20)÷300×100 = 93.3%
- (2) BOD負荷量 = 流入水量(m³/日)×流入BOD(mg/L)
例:1日100m³で流入BOD 250mg/L → 100×250 = 25,000 mg/日
- (3) 平均滞留時間 = 処理槽容量(m³)÷1日流入水量(m³)
例:容量10m³、流入2m³/日 → 10÷2 = 5日
- (4) 汚泥発生量(概算) ≒ 除去BOD量×汚泥転換率
汚泥転換率は設計資料では0.4〜0.6程度の範囲で使われることが多いが、一律に決まった値ではなく、処理方式・汚泥の自己酸化(内生呼吸)の程度・維持管理状況によって変わる。試験では与えられた係数を使って計算する前提のことが多い。
- (5) 処理効率 = (処理前値−処理後値)÷処理前値×100(%)
BOD以外の指標(SS、T-N、T-P等)にも同じ式が適用される
- (6) 循環比(循環率) = 循環水量÷流入水量
例:循環200m³/日、流入50m³/日 → 200÷50 = 4(400%)。窒素除去の運転管理で用いる
覚え方・ひっかけ
計算問題は「単位の統一」が最大のひっかけです。mg/Lとμg/Lの混在、m³とLの換算ミス、「1日」と「1時間」の混同で不正解になることが多いです。問題文を読む際は必ず全ての数値の単位を確認し、計算前に統一してから進めましょう。
出典・参考(2026-07-23確認)
- 国土交通省 国土技術政策総合研究所 下水道関連資料編:発生汚泥量の検証(除去BODの汚泥転換率の考え方・代表的な範囲)
- 環境省 浄化槽関連情報(浄化槽行政の所管)
※BOD除去率・BOD負荷量・滞留時間・処理効率・循環比の各計算式は一般的な定義式であり、確認済み。汚泥転換率は法令上の固定値ではなく設計・維持管理上の目安値である点を明示した(2026-07-23)。