化学処理

最終更新日: 2026-08-28

化学処理

(1) 化学処理は、薬品添加や化学反応によって水中成分の化学的状態を変え、除去しやすい状態または目的の水質へ導く処理です。

(2) 中和は、酸またはアルカリを加えて酸性・アルカリ性を調整し、目的のpH範囲へ近づける化学処理です。

(3) 凝集は、凝集剤等を用いて微細粒子やコロイド粒子を集まりやすいフロックへ変える化学・物理化学的な操作です。

(4) 凝集で生じたフロックを沈殿または浮上で水から分ける段階は、物理的な固液分離です。

(5) 酸化処理は、酸化剤等によって対象物質の酸化状態や化学形態を変える処理です。

(6) 還元処理は、還元剤等によって対象物質の酸化状態や化学形態を変える処理です。

(7) 酸化・還元は、対象物質を分解・無害化したり、後段で除去しやすい形へ変えたりするために利用されます。

(8) 化学的な酸化・還元処理と、微生物が担う硝化・脱窒などの生物反応は同じ分類ではありません。

(9) 薬品注入は処理目的を達成するための手段であり、薬剤の種類や注入量は対象水質と反応条件に応じて管理します。

(10) 塩素などの薬剤による消毒は化学作用を利用する処理ですが、病原体・接触時間・残留塩素などの消毒固有知識は disinfection が担当します。

(11) 処理薬品はラベルやSDSで危険有害性を確認し、リスクアセスメントに基づいて取り扱います。

代表作用の見分け方

  • 酸性・アルカリ性を調整する → 中和
  • 微細粒子をフロック化して後段で分離しやすくする → 凝集
  • 酸化状態・化学形態を変える → 酸化・還元
  • 塩素などの薬剤で病原性微生物を不活化する → 化学作用を利用する消毒

他タグとの責務境界

  • chemical-treatment: 化学処理という概念と、中和・凝集・酸化還元・薬品注入の基本原理を扱う。
  • physical-treatment: 凝集後のフロックを沈殿・浮上で分離する機構を扱う。
  • JOK-ST-039: リン除去型浄化槽における凝集剤設備・方式固有の構造と管理を扱う。
  • JOK-WQ-019等: pH・アルカリ度の測定、硝化との関係、薬品補給の運転判断を扱う。
  • disinfection: 消毒の目的、病原体、塩素、接触時間、残留塩素等を扱う。
  • JOK-OV-014 / 018等: 微生物による有機物分解、硝化・脱窒等の生物反応を扱う。

覚え方・ひっかけ

  • 薬品を入れたこと自体が目的ではなく、化学反応で何を変えるかを見る。
  • 凝集剤でフロックを作る段階と、そのフロックを沈殿・浮上で分ける段階を区別する。
  • 「酸化・還元」という語が出ても、微生物反応とは限らない。

出典・参考(2026-08-28確認)

化学処理に関する問題