減速機とは
(1) 減速機は、モータなどの高速回転を歯車等で低速側へ変換し、必要な回転速度とトルクを得るための機械要素です。浄化槽設備では、回転機器や搬送・かき寄せ装置などの駆動系を理解する前提になります。
試験で区別したい代表形式
- 平歯車・はすば歯車などの歯車減速機:複数の歯車をかみ合わせて減速する基本形。軸配置は平行軸などがある。
- ウォーム減速機:ねじ状のウォームとウォームホイールを組み合わせる。入力軸と出力軸を直交させやすく、大きな減速比を取りやすい。一方、歯面のすべりが大きい方式なので、効率や発熱、潤滑に注意する。
- 遊星歯車減速機:太陽歯車、遊星歯車、内歯車などを組み合わせる。同心軸で構成しやすく、複数の遊星歯車で荷重を分担できるため、コンパクトな寸法で大きなトルクを扱いやすい。
保守点検で見るところ
減速機では、異音・振動・温度上昇・油漏れ・潤滑油の状態・軸や継手のずれなどを確認します。形式名だけでなく、「どの方向へ回転を伝えるか」「どのようなかみ合いか」「潤滑や摩擦の特徴は何か」を結び付けて覚えると識別しやすくなります。
試験のひっかけ
- 遊星歯車は、複数の遊星歯車で荷重を分担できる。
- ウォームは直交軸を構成しやすいが、「摩擦がない」「必ず高効率」ではない。
- 減速すると一般に出力回転速度は下がり、損失を無視すればトルクは増える方向になる。
出典・参考
- 住友重機械工業 ドライブテクノロジーズSBU「コンパワー 遊星歯車減速機」
https://cyclo.shi.co.jp/product/gbox/conpw/conpw_001.html
- 住友重機械工業 ドライブテクノロジーズSBU「ヘッドコン ウォーム減速機」
https://cyclo.shi.co.jp/product/womu/hedcon/hedcon_001.html
※製品固有の性能値ではなく、減速機形式を識別するための基礎事項を扱っています。