有機性窒素

最終更新日: 2026-09-04

有機性窒素とは

(1) 有機性窒素(Org-N)は、たんぱく質、アミノ酸、尿素などの含窒素有機物に含まれる窒素です。アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素などの無機態窒素とは区別します。

(2) 有機性窒素は「有機物の量そのもの」を表すBODやCODと同じ指標ではありません。BOD/CODは酸素要求量等を通じて有機物負荷を評価する指標であり、有機性窒素はそのうち窒素という元素がどの形で存在するかを見る分類です。

水中でどう変わるか

(3) 有機性窒素は、微生物による分解・無機化によってアンモニア性窒素へ変わることがあります。その後、好気条件ではNH4-NがNO2-N、NO3-Nへ硝化され得ます。

(4) 学習上は、有機性窒素 → アンモニア性窒素 → 亜硝酸性窒素 → 硝酸性窒素 という形態変化の流れを、全窒素が直ちに除去されたこととは区別して理解します。

全窒素・ケルダール窒素との関係

(5) 全窒素(T-N)は、有機性窒素だけでなくNH4-N、NO2-N、NO3-Nなどを含む総量です。

(6) ケルダール窒素(K-N)は、概念上 有機性窒素 + アンモニア性窒素として整理できます。NO2-N・NO3-Nは含みません。

試験での見分け方

  • (7) 「有機性窒素 = BOD」→ 誤り。分類軸が異なります。
  • (8) 「NH4-Nは有機性窒素である」→ 誤り。NH4-Nは無機態窒素の代表です。
  • (9) 「有機性窒素だけでT-Nを表せる」→ 誤り。他の窒素形態も含みます。

関連

  • 窒素形態全体: nitrogen-compounds
  • ケルダール窒素: kjeldahl-nitrogen
  • 全窒素・窒素除去: total-nitrogen-removal

出典・参考(2026-09-04確認)

有機性窒素に関する問題