し尿処理の標準脱窒素処理方式
(1) 標準脱窒素処理方式は、受入・貯留設備から供給されるし尿等を希釈した後、生物学的脱窒素法で処理して、BODと窒素を同時に除去する処理方式です。
(2) 旧し尿処理施設構造指針では、計量調整装置、脱窒素槽、硝化槽、二次脱窒素槽、再ばっ気槽、沈殿槽を組み合わせた方式として整理されています。
(3) 汚泥再生処理センターの性能指針では、標準脱窒素処理方式を、し尿等を5〜10倍程度に希釈後、生物学的脱窒素法で処理する方式として定義しています。具体の設計希釈倍率を現在のすべての施設へ一律に当てはめるのではなく、方式の特徴として高負荷方式との違いを理解します。
(4) 中心となるのは硝化・脱窒を利用する生物処理です。希釈そのものが窒素を除去するのではなく、微生物反応と後段の固液分離等を組み合わせて処理します。
(5) 高負荷脱窒素処理方式は、プロセス用水以外の希釈用水を用いず、高容積負荷の生物学的脱窒素と凝集分離を組み合わせる点が大きな識別軸です。標準方式と高負荷方式を「どちらも脱窒だから同じ工程」と扱いません。
(6) 方式の構成は制度・技術史を理解するうえで重要ですが、旧構造指針の槽寸法・負荷等の詳細値を、現行施設に対する一律の法定値として扱いません。
試験での見分け方
- 標準脱窒素 → 希釈後、生物学的脱窒素でBOD・窒素を同時除去。
- 脱窒素槽と硝化槽等を組み合わせる。
- 「希釈だけで窒素除去」は誤り。
- 「希釈用水を使わない高容積負荷+凝集分離」は高負荷脱窒素側。
出典・参考(2026-09-06確認)
- 環境省「し尿処理施設構造指針及び廃棄物最終処分場指針の改訂について」
- https://www.env.go.jp/hourei/11/000206.html
- 環境省「廃棄物処理施設整備国庫補助事業に係る汚泥再生処理センター等の性能に関する指針について」
- https://www.env.go.jp/hourei/11/000369.html