鋼材の規格記号

最終更新日: 2026-08-31

鋼材の規格記号

鋼材の記号は、材料の規格・用途・強度級・品質区分等を識別するためのものです。工事概論では、記号の英字を独自に語源分解するよりも、JIS番号・規格名称・種類の記号を対応させて読むことが重要です。また、材料規格記号と、H形鋼などの断面形状・寸法表記は別物です。

現行JISと代表的な記号

  • (1) JIS G 3101:2024「一般構造用圧延鋼材」は、2026-08-31時点で有効な規格です。
  • (2) SS400は、JIS G 3101「一般構造用圧延鋼材」に含まれる代表的な種類の記号です。
  • (3) JIS G 3106:2024「溶接構造用圧延鋼材」は、2026-08-31時点で有効な規格です。
  • (4) SM400A・SM490B等のSM系は、JIS G 3106「溶接構造用圧延鋼材」の種類の記号です。
  • (5) JIS G 3136:2022「建築構造用圧延鋼材」は、2026-06-22に確認され、2026-08-31時点で有効な規格です。
  • (6) SN400A・SN400B・SN400C・SN490B・SN490Cは、JIS G 3136「建築構造用圧延鋼材」の種類の記号です。
  • (7) JIS G 3112:2025「鉄筋コンクリート用棒鋼」は、2026-08-31時点で有効な規格です。
  • (8) SD345は、JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」で用いられる異形棒鋼の種類の記号です。

似た数字でも同じ規格ではない

  • (9) SM490系とSN490系は、数字部分が同じでも同一のJISではなく、SM系はJIS G 3106、SN系はJIS G 3136に属します。
  • (10) SS400、SM490、SN490等の数字は強度級と関係しますが、記号中の数値だけを全鋼材共通の単一の機械的性質として読むことはできません。
  • (11) 例えば「400」「490」を、その鋼材の降伏点・耐力が常にそれぞれ400 N/mm²、490 N/mm²であるという意味に読み替えるのは誤りです。降伏点・耐力、引張強さ等は各JISで種類・板厚等に応じて規定されます。
  • (12) JIS G 3136のSN400系では引張強さ400〜510 N/mm²、SN490系では490〜610 N/mm²が規定されており、降伏点・耐力は別に板厚等を考慮して規定されます。

末尾記号を無視しない

  • (13) SN400A・SN400B・SN400C及びSN490B・SN490Cは、それぞれ別の種類記号であり、末尾のA・B・Cを単なる形状記号として無視することはできません。
  • (14) SN材のA・B・Cでは、化学成分、衝撃特性、厚さ方向特性等の要求に違いがあるため、「数字が同じなら材料性能も完全に同じ」とは扱いません。

材料記号と形状・寸法を分ける

  • (15) SS400、SM490B、SN490B、SD345等は材料の規格上の種類を識別する記号であり、H形鋼・溝形鋼・山形鋼等の断面形状そのものを示す記号ではありません。
  • (16) H-300×300×10×15 のような表記はH形断面の寸法を示す表記であり、SS400等の材料規格記号とは別に扱います。
  • (17) JISの種類記号は個別規格で定義されるため、英字を独自に分解して意味を推測するより、該当JISの規格名称・種類の記号を確認します。

試験での注意

「SS400はステンレス鋼」「SM490とSN490は同じ規格」「400は必ず降伏点400 N/mm²」「H-300×300×10×15は材料規格記号」といった記述は不適切です。

形鋼の断面形状、H形鋼・溝形鋼・山形鋼等の見分け方は structural-steel-shapes を原本とします。

出典・参考

2026-08-31確認。

鋼材の規格記号に関する問題