TOC・ORP・油分

最終更新日: 2026-08-27

TOC・ORP・n-ヘキサン抽出物質

水質項目は、それぞれ何を表し、どの原理で測るのかを分けて覚えます。BOD・COD・DOとは別の指標です。

TOC(全有機炭素)

(1) TOCは、水中の有機物に含まれる炭素量を指標として有機物量を評価するものです。

BODは微生物による酸素消費、CODは酸化剤による酸素消費相当量を基礎にするのに対し、TOCは有機炭素そのものを測る点が異なります。したがって、BOD・COD・TOCは同じ数値になる指標ではありません。

ORP(酸化還元電位)

ORPは、水が酸化的か還元的かを電位として捉える指標です。電極を用いて測定し、ばっ気・嫌気・硝化・脱窒等の槽内状態を判断する補助になります。

ORPは特定物質の「濃度」ではありません。単独値だけで処理状態を断定せず、DO、pH、窒素化合物、運転状況等と合わせて判断します。

n-ヘキサン抽出物質

n-ヘキサン抽出物質は、試料からn-ヘキサンで抽出される油脂類等を重量として評価する水質項目です。油分の影響を見る代表的な指標ですが、特定の一種類の油だけを測っているわけではありません。

公定法では、試料からn-ヘキサンで抽出し、溶媒を除去した後の残留物を秤量する考え方が用いられます。

試験での区別

  • TOC:有機炭素量。
  • ORP:酸化・還元状態を表す電位。
  • n-ヘキサン抽出物質:溶媒で抽出される油脂類等の量。
  • BOD:生物化学的な酸素要求量。
  • COD:化学的な酸素要求量。

名前だけでなく「何を測っているか」を対応させます。

出典・参考

  • 環境省「底質調査方法」:TOC、酸化還元電位、n-ヘキサン抽出物質等の調査項目を整理

https://www.env.go.jp/water/teishitsu-chousa/00_full.pdf

  • 環境省「n-ヘキサン抽出物質の測定方法」

https://www.env.go.jp/content/900540142.pdf

  • 環境省 水質基準等に関する資料(TOC)

https://www.env.go.jp/water/water_supply/kijun/kijunchi.html

※測定条件・公定法・基準値は改正され得るため、出題・執筆時点の現行資料を確認してください。

TOC・ORP・油分に関する問題