1970年廃棄物処理法・浄化槽維持管理分化
1970年(昭和45年)の廃棄物処理法制定は、浄化槽法制定前のし尿浄化槽管理を理解する重要な前史です。清掃法から制度を引き継ぎつつ、し尿浄化槽の維持管理を「保守点検」と「清掃」に分けて扱う体系が形成されました。
法律の位置付け
(1) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)は1970年に制定され、清掃法に代わる廃棄物処理制度の基盤となった。
(2) 同法の施行規則では、従来の汚物取扱業者が担っていたし尿浄化槽の維持管理業務を、保守点検作業と清掃作業に分けて扱う制度へ整理した。
(3) 保守点検については、し尿浄化槽清掃業者だけでなく、専門的知識・技能・相当の経験を有する設計・製造・施工業者等にも実施させる仕組みが設けられた。
(4) これは1983年の浄化槽法制定より前の制度であり、現在の浄化槽法第10条等を直接定めたものではない。浄化槽法制定時には、こうした廃棄物処理法下の維持管理制度が再編・継承された。
試験での見分け方
- 1970年廃棄物処理法 → 浄化槽法以前の維持管理制度、保守点検と清掃の分化。
- 1983年浄化槽法 → 国家資格、法定検査、保守点検・清掃等を浄化槽専用法で体系化。
- 廃棄物処理法第137号と水質汚濁防止法第138号を取り違えない。
出典・参考(2026-09-06確認)
- 環境省「生活環境審議会廃棄物処理部会浄化槽専門委員会第二次報告書について」
- 昭和45年法律第137号、保守点検と清掃の分化、保守点検実施者の制度史を確認。
- https://www.env.go.jp/hourei/11/000263.html
- 環境省「我が国における廃棄物政策の変遷」
- 清掃法から廃棄物処理法への政策転換を確認。
- https://www.env.go.jp/content/900535988.pdf