水処理における代表的な物理処理の分離機構に関する記述として、最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
解説
問題全体の補足
スクリーン・沈殿・浮上・ろ過の代表的な物理分離を、分離対象と利用する物性に対応づけ、化学的な凝集や生物分解と区別する問題。『スクリーン作用』は、開口を通過できるかどうかで夾雑物を捕捉する物理作用として理解し、破砕作用と混同しない。根拠 —— 物理処理は、水中の物質がもつ大きさ、密度、沈降性、浮上性などの物理的な違いを利用して、水と分離する処理です。(→物理処理(1)) スクリーン作用とは、このように開口を通過できるかどうかという大きさの違いを利用して、開口より大きい夾雑物を機械的に捕捉・分離する作用を指します。スクリーンという設備そのものの名称と、そこで働く分離作用を区別して読みます。(→物理処理(3)) スクリーン作用は、夾雑物を開口で捕捉する作用であり、夾雑物を細かくする破砕作用とは別です。粗目・細目、目幅、し渣、閉塞、破砕装置などの設備詳細は screening-comminution で扱います。(→物理処理(4)) 沈殿は、水中で重力により沈降する固形物を底部側へ分離する物理作用です。(→物理処理(6)) 浮上は、水面へ浮きやすい物質や気泡が付着して浮上した懸濁物を水面側へ集めて分離する物理作用です。(→物理処理(7)) ろ過は、水をろ材や多孔質の層などに通し、主として懸濁・粒子状物質を捕捉して分離する物理作用です。(→物理処理(8)) 凝集剤を加えて微細粒子をフロック化する操作は化学・物理化学作用を含み、その後にフロックを沈殿又は浮上で分離する機構とは区別します。(→物理処理(10))
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