活性汚泥方式の浄化槽で、ばっ気槽に前回より泡が増え、沈殿槽では細かな気泡を伴う浮上汚泥が断続的に見られる。最近は洗濯回数が増えているが、ばっ気槽中央のDOは前回と同程度で、返送汚泥装置は作動音がするものの実返送量、SV・SVI、汚泥界面の推移は未確認である。発泡・浮上汚泥の診断として最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
最終更新日: 2026-07-08
解説
問題全体の補足
判別軸は、発泡・スカム・浮上汚泥を一つの外観異常として処理せず、場所・経過・使用状況と、DO・MLSS・SV/SVI・汚泥界面・返送/引抜き実作動をつないで原因候補を切り分けること。洗剤過多、脱窒、腐敗、沈降不良はいずれも所見と条件を確認してから判断し、調整後に症状と関連指標を再確認する。参照 —— JOK-MA-029の基本は、発泡・スカム・浮上汚泥を同じ現象として扱わず、発生槽、発生時期、量・色・持続性、臭気、気泡・ガスの有無、流入・使用状況、運転条件の変化を記録し、関連する測定値・設備状態と照合して原因候補を絞ることです。(→異常の診断と対策(1)) 泡の色、スカムの色、浮上汚泥の見た目だけから、特定の流入物質、微生物、DO不足、脱窒等を確定しません。外観は診断の入口であり、原因確定には追加所見が必要です。(→異常の診断と対策(4)) 脱窒による窒素ガス発生と、長時間の停滞・嫌気化等に伴う腐敗を同じ現象として扱いません。硝化・窒素形態、発生場所、臭気、汚泥の滞留・堆積状況を照合して切り分けます。(→異常の診断と対策(15)) 処置・調整後は、泡・スカム・浮上汚泥の量や位置だけでなく、DO、SV/SVI、汚泥界面、返送・移送の実作動、処理水質等の関連指標を再確認し、変更内容と結果を記録します。(→異常の診断と対策(22))
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