活性汚泥方式の浄化槽で、連休中に使用水量が増えた後から処理水の透視度が低下し、放流側に細かな汚泥片が見られる。沈殿槽の汚泥界面は前回より高く、SVIも悪化している。返送装置は作動音がするが実返送量は未確認で、ばっ気槽の気泡は以前より強く見える。汚泥流出・透視度低下の診断として最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
最終更新日: 2026-07-08
解説
問題全体の補足
判別軸は、透視度低下・汚泥流出を単一原因へ直結させず、出口から上流へ所見を追い、水理負荷、沈降性、汚泥界面、返送実作動、ばっ気・撹拌を組み合わせて原因候補を切り分けること。処置後は沈殿槽だけでなく放流側の汚泥流出と透視度まで再確認する。参照 —— 汚泥の流出・透視度の低下は、沈殿分離されたはずの固形物が後段・放流側へ出ている可能性を示す重要な所見です。流入水量・水流、沈降性、汚泥界面、返送・移送、ばっ気・撹拌等を確認し、結果だけで単一原因へ固定しません。(→異常の診断と対策(23)) JOK-MA-030では、放流水・処理水の透視度低下や汚泥片の流出を入口に、①流出がどこから始まっているか、②流入水量・水理、③沈降性、④汚泥界面、⑤返送・引抜きの実作動、⑥ばっ気・撹拌状態を順に照合して原因候補を絞ります。(→異常の診断と対策(24)) 汚泥界面が越流側へ近いことは流出余裕が小さい所見ですが、それ自体は原因名ではありません。沈降性、系内汚泥量、返送・余剰汚泥引抜き、流入水量・水流を照合し、なぜ界面が上昇したかを切り分けます。(→異常の診断と対策(29)) 処置・調整後は、沈殿槽の界面・越流・実返送だけでなく、後段への汚泥流出と処理水・放流水の透視度を再確認します。変更した条件、前後の所見・測定値、残る異常を記録し、必要なら追加診断へ進みます。(→異常の診断と対策(33))
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