季節営業の宿泊施設で、数週間の低稼働後に連休を迎えた。点検記録では、実流入量が通常時の約1.6倍、流入BOD濃度は通常時の約0.7倍で、朝夕に流入が集中している。流量調整槽の高水位と沈殿槽の汚泥界面上昇・微細な固形物流出がみられる一方、ばっ気槽DOは通常時と大きく変わらない。水量・負荷の診断として最も適切なものはどれか。
解説
問題全体の補足
JOK-MA-036では、水量負荷と有機負荷を混同しないことが中心となる。流量、濃度、時間ピーク、HRT・流量調整、DO・生物量、沈降・流出、長期低負荷や間欠使用の履歴を組み合わせ、どの負荷条件が現在の異常へ効いているかを切り分ける。代表値や一つの所見だけで設定を大幅変更せず、処置後の流量・処理状態・水質を再確認する。参照 —— JOK-MA-036では、実流入量、時間ピーク、流入濃度、汚濁負荷量、使用履歴、DO、汚泥・生物膜、沈殿・流出、処理水質を対応づけ、「水量負荷が過大なのか」「有機負荷が過大なのか」「長期低負荷・間欠使用の影響なのか」を分けてから対策を選びます。(→異常の診断と対策(50)) 水量過大と有機負荷過大は同時に起こることも、片方だけ起こることもあります。実流量と濃度の双方を確認し、「水量が多い=有機負荷も同じ倍率で多い」「濃度が薄い=過負荷ではない」といった置き換えをしません。(→異常の診断と対策(58)) 環境省の窒素除去型浄化槽維持管理ガイドラインでは、対象となる生物学的硝化脱窒法について、実流入汚水量が計画汚水量を大幅に下回ると所期の処理性能が発揮されないおそれがあることを留意事項としています。この条件を全方式共通の固定判定値へ一般化しません。(→異常の診断と対策(60)) 流量、BOD濃度、DO、MLSS、HRT、流量調整比等には処理方式・型式・使用条件ごとの文脈があります。代表値や一時点の値を、全浄化槽共通の過負荷・低負荷判定値や調整設定値にはしません。(→異常の診断と対策(63)) 調整後は実流入量・時間変動、流入濃度又は負荷量、DO、汚泥・生物膜、沈殿槽界面・流出、処理水質を再確認し、変更前後の条件と結果を記録します。一時的に一つの値が戻っただけで完了とはしません。(→異常の診断と対策(65))
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