貧栄養湖と富栄養湖の生物相を比較するときの考え方として、最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
最終更新日: 2026-07-08
解説
問題全体の補足
生物相の比較では、植物プランクトンは富栄養化に伴って増えやすいという本線を押さえつつ、底生生物は底層DO、魚類は水温・DO・湖の形態や移入などの影響も受けると考える。n-ヘキサン抽出物質は油分等の水質項目であり、栄養型比較とは別物。根拠 —— 植物プランクトン:貧栄養湖では量が少ない傾向があり、富栄養湖では栄養塩の増加に伴って量が増え、条件がそろうとアオコなどの水の華を形成することがあります。(→富栄養化(18)) 底生生物:貧栄養湖では、酸素を多く必要とする底生動物が生息できる環境が保たれやすい傾向があります。富栄養化が進んで底層が貧酸素化すると、低酸素に比較的耐える生物が目立つようになり、貧酸素が強い場合には底生動物そのものが減少することもあります。「富栄養湖ほど底生生物が必ず多い」とはしません。(→富栄養化(17)) 魚類:古典的な湖沼の栄養型比較では、貧栄養湖で冷水性・狭温性の魚類、富栄養湖でより広い温度範囲に適応する魚類が多いという傾向が示されます。ただし実際の魚類相は、水深・水温・DO・湖の連結性・放流や移入等にも左右されるため、「魚の種類や数だけで栄養型が必ず決まる」とは考えません。(→富栄養化(19)) n-ヘキサン抽出物質は、鉱油類・動植物油脂類などの油分等を評価する水質項目です。窒素・りん、植物プランクトン、透明度などと並べて貧栄養湖/富栄養湖を直接判定する栄養状態の比較指標ではありません。(→富栄養化(20))
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