粒状活性炭吸着塔に、対象物質5.0 mg/Lを含む水を2.0 m³/日で3日間通水し、処理水濃度が1.0 mg/Lで一定だったとする。他の除去・生成・脱着を無視し、活性炭12 kgを使用した場合、この期間の累積通水量と見かけの単位活性炭質量当たり吸着量の組合せとして、最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
最終更新日: 2026-07-08
解説
問題全体の補足
この計算は、流入・流出濃度が一定で、他の除去・生成・脱着を無視するという問題文の単純化条件での物質収支である。実際の活性炭塔では処理水濃度は破過曲線に沿って変化し、対象物質・水質・活性炭等によって破過時期も異なる。破過 —— 粒状活性炭へ通水を続けると、対象物質を吸着できる余力が入口側から次第に使われ、処理水中の対象物質濃度が上昇してきます。このように吸着処理の除去性能が低下して対象物質が処理水側へ現れてくることを破過として扱います。(→浄化槽の設備・機器(24)) 破過曲線 —— 破過曲線は、処理水濃度 C や流出/流入濃度比 C/C0 と、処理量・累積通水量 V または運転時間との関係を表し、吸着性能が低下していく過程を読むために使います。(→浄化槽の設備・機器(27)) 破過点 —— 破過点は、破過曲線上で処理水中の対象物質濃度が、あらかじめ設定した管理・許容濃度へ達した点です。活性炭が完全に飽和して一切吸着できなくなった点と同義ではありません。(→浄化槽の設備・機器(25)) 交換判断 —— 粒状活性炭は使用の継続に伴って処理性が低下し得るため、処理水質、破過の進行、運転履歴、設備・活性炭の条件等を確認して交換・再生を判断します。「全設備で同じ日数だけ使う」「完全飽和まで必ず使う」とはしません。(→浄化槽の設備・機器(33))
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