汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)

最終更新日: 2026-08-28

汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)

(1) BOD-MLSS負荷は、単位時間当たりのBOD負荷量を、その負荷を受ける槽内のMLSS質量で割って表す負荷です。

(2) BOD-MLSS負荷の代表的な単位は kg-BOD/(kg-MLSS・日) です。

(3) BOD負荷量が kg-BOD/日、槽内MLSS質量が kg-MLSS で与えられる場合、BOD-MLSS負荷は「BOD負荷量 ÷ 槽内MLSS質量」で求めます。

(4) 槽内MLSS質量は、MLSS濃度とその濃度をもつ混合液の有効容積から求めます。

(5) MLSS濃度を mg/L、有効容積を m³ で表す場合、槽内MLSS質量は「MLSS濃度 × 有効容積 × 10^-3」で kg-MLSS になります。

(6) BOD負荷量が同じなら、槽内MLSS質量が多いほどBOD-MLSS負荷は小さくなります。

(7) 槽内MLSS質量が同じなら、単位時間当たりのBOD負荷量が大きいほどBOD-MLSS負荷は大きくなります。

(8) BOD-MLSS負荷は、活性汚泥が受ける有機物負荷と汚泥量の比をみるF/Mの考え方に基づく指標です。

(9) BOD-MLSS負荷はMLSS質量を分母にする指標であり、処理槽の有効容積を分母にするBOD容積負荷とは別の量です。

(10) BOD-MLSS負荷はMLSS濃度そのものではなく、BOD負荷量と槽内MLSS質量の比です。

(11) BOD-MLSS負荷は有機物負荷と槽内MLSS質量の比であり、汚泥が系内に滞留する時間を表すSRT(汚泥日齢)とは別の指標です。

計算の考え方

MLSS濃度だけが与えられている場合は、まず対象槽の有効容積を使って槽内MLSS質量を求め、その後にBOD負荷量をそのMLSS質量で割ります。

例として、MLSS濃度 3,000 mg/L、有効容積 2.0 m³ の槽内MLSS質量は 3,000 × 2.0 × 10^-3 = 6.0 kg-MLSS です。この槽が 0.90 kg-BOD/日の負荷を受ける場合、BOD-MLSS負荷は 0.90 ÷ 6.0 = 0.15 kg-BOD/(kg-MLSS・日) です。

また、MLSS濃度を kg/m³ で表す場合、BOD容積負荷をMLSS濃度で割ってBOD-MLSS負荷を求められます。

他タグとの責務境界

  • pollutant-load: 濃度と流量から kg-BOD/日等の単位時間当たり汚濁物質質量を求める。
  • volumetric-loading: BOD負荷量を処理槽等の有効容積で規格化する。
  • sludge-loading: BOD負荷量を槽内MLSS質量で規格化する。
  • hydraulic-load: 流量、ピーク流入、V/Q による滞留時間等を扱う。
  • JOK-WQ-028: volumetric-loadingsludge-loading の原本を利用し、計算や運転状態との関係を水質管理側で扱う。
  • 返送汚泥率・循環比: JOK-WQ-029等の運転管理側で扱う。
  • SRT・汚泥日齢: 活性汚泥の保持・増殖や維持管理の別学習単位で扱う。
  • 処理方式ごとの標準値・許容値: 方式・設備ごとのST/WQ解説で、その時点の一次資料に基づいて扱う。

覚え方・ひっかけ

  • 分母が m³ なら容積負荷、分母が kg-MLSS なら汚泥負荷。
  • MLSS濃度 mg/L をそのまま分母にせず、槽容積を使って槽内MLSS質量へ直す。
  • MLSS濃度 × m³ × 10^-3 = kg-MLSS
  • BOD-MLSS負荷の標準値は処理方式によって異なるため、一つの数値を全方式共通として覚えない。

出典・参考(2026-08-28確認)

汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)に関する問題