活性汚泥槽の生物相を顕微鏡で観察したところ、一つの視野では普段よく見られる原生動物が確認できなかった。DO、MLSS、SV・SVI、処理水質には直ちに大きな異常は認められていない。生物相観察の評価と対応として最も適切なものはどれか。
難易度: 標準
最終更新日: 2026-07-08
解説
問題全体の補足
JOK-WQ-023では、顕微鏡観察を単独の合否判定ではなく、生物処理状態を推定する補助情報として使う。観察条件をそろえ、複数視野でフロックと生物相を記録し、DO、MLSS、SV・SVI、処理水質や運転条件と照合してから原因確認・調整へ進む。—— WQ-023の顕微鏡観察は、処理槽内の微生物を「名前当て」すること自体が目的ではありません。フロックの状態、分散した微生物、原生動物・微小後生動物等の出現状況を観察し、運転条件や水質データと照合して生物処理の状態を推定する補助情報として使います。(→顕微鏡による生物相観察(1)) 前回との比較では、採取場所・時刻・観察方法をそろえ、複数視野の所見、フロックの状態、主に見られた生物、活動性などを記録します。写真等を残せる場合は経時比較にも利用し、印象的だった一個体だけの記憶で傾向を決めません。(→顕微鏡による生物相観察(6)) 生物相の変化を認めたときは、DO、MLSS、SV・SVI、処理水の透視度やBOD、窒素系指標、流入負荷、水温、運転履歴等と照合します。顕微鏡所見と他の測定値が同じ方向を示すかを確認すると、原因候補を絞りやすくなります。(→顕微鏡による生物相観察(7)) 顕微鏡で一つの異常らしい所見を得ただけで、ばっ気量や汚泥引抜き量を極端に変更しません。代表性のある再観察と他の運転・水質データで裏付けた後、設備・方式の維持管理要領に従って原因確認と調整を行います。(→顕微鏡による生物相観察(8))
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