ばっ気槽が1.2kg-BOD/日のBOD負荷を受け、有効容積は3.0m³、MLSS濃度は4,000mg/Lである。その後、BOD負荷量と有効容積は変わらず、MLSS濃度だけが6,000mg/Lになった。初期のBOD容積負荷・BOD-MLSS負荷と、MLSS上昇後の変化として最も適切なものはどれか。
解説
問題全体の補足
JOK-WQ-028では、同じBOD負荷量から容積当たりとMLSS質量当たりの二つの負荷を計算し、どの入力条件が変わったかで指標の変化を読む。BOD負荷量と有効容積が一定ならMLSS濃度の変更はBOD容積負荷を変えず、BOD-MLSS負荷だけを変える。方式ごとの標準値は一律化しない。—— WQ-028では、同じBOD負荷量を「槽容積当たり」と「槽内MLSS質量当たり」の二つの分母で規格化し、BOD容積負荷とBOD-MLSS負荷を同時に計算する。両者は同じ有機物負荷を別の基準で見た指標なので、数値や単位を混同せず、BOD負荷量・有効容積・MLSS濃度のどれが変化したかを分けて読む。(→汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)(12)) 同じBOD負荷量・同じ有効容積を基準にするなら、MLSS濃度を kg-MLSS/m³ に直して、BOD-MLSS負荷 = BOD容積負荷 ÷ MLSS濃度[kg-MLSS/m³] と表せる。4,000 mg/Lは4.0 kg/m³なので、0.40 ÷ 4.0 = 0.10 kg-BOD/(kg-MLSS・日) となる。(→汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)(15)) BOD-MLSS負荷が変化したときは、BOD負荷量の変化か、MLSS質量の変化か、または両方かを切り分ける。MLSS濃度を変える操作はBOD-MLSS負荷へ直接影響するが、BOD負荷量と有効容積が同じならBOD容積負荷そのものは変えない。(→汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)(19)) BOD容積負荷やBOD-MLSS負荷の標準値・設計値は処理方式によって異なる。環境省の構造指針でも、同じ活性汚泥系で方式ごとに異なるBOD容積負荷、BOD-MLSS負荷、MLSS濃度が示されているため、一つの数値を全方式共通の正常値として扱わない。(→汚泥負荷(BOD-MLSS負荷)(20))
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