SS(浮遊物質量)の測定方法と、浄化槽・公共用水域での位置づけに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解説
問題全体の補足
SSは粒子状物質をろ過で捕集し、乾燥後の質量差から求める重量法の指標である。環境基準の測定では、網目2mmのふるいを通した試料を孔径1µmのガラス繊維ろ紙でろ過する。2mmと1µmは厳密な粒径範囲ではなく、測定操作上の区分として理解する。また、MLSSはSSとは別の粒径区分ではなく、活性汚泥法のばっ気槽・反応タンクの混合液を対象とする点と運転管理上の用途で区別する。濁度・透視度とは関連しても同一量ではなく、汚泥流出もSS上昇の一因として他条件と合わせて読む。公共用水域のSS環境基準を、浄化槽法定検査の一律合否値へ置き換えない。—— SS(Suspended Solids、浮遊物質量)は、水中に浮遊・懸濁している粒子状物質を、所定のろ過・乾燥・秤量操作で質量濃度として表す水質指標です。(→SS(浮遊物質量)(1)) SSを「粒径1µm以上2mm以下」と厳密な粒径範囲で定義するのは不正確です。環境基準の測定では、網目2mmのふるいを通過した試料を孔径1µmのガラス繊維ろ紙でろ過するため、試験対策では 「2mmふるい通過 → 1µmろ紙で捕集」 という測定操作上の区分として押さえます。ろ紙の孔径やふるいの網目を、そのまま個々の粒子径の厳密な上下限とみなさない点が重要です。(→SS(浮遊物質量)(6)) ろ過乾燥後のろ過材+浮遊物質の質量をa、ろ過材の質量をb、試料量をV mLとすると、SSは (a−b)×1000/V(mg/L) で求めます。(→SS(浮遊物質量)(8)) SSとMLSSの違いは主に測定する試料と用途です。 SS(Suspended Solids)は水試料中の浮遊物質量を表す一般的な水質指標であるのに対し、MLSSは活性汚泥法のばっ気槽・反応タンクの混合液(mixed liquor)中に含まれる浮遊物質の質量濃度を表し、主に運転管理に用います。(→MLSS・MLVSS(4)) MLSSはSSとは別の粒径区分を意味する名称ではありません。MLSSの「ML」は Mixed Liquor(混合液)を示し、SSとの区別では粒子径の大小よりも、どの試料を測っているかを押さえることが重要です。(→MLSS・MLVSS(5)) SSが増えると一般に濁りが増したり透視度が低下したりすることがありますが、粒子の大きさ・形状・色などによって見え方は変わるため、SS・濁度・透視度を同一量や固定換算関係として扱いません。(→SS(浮遊物質量)(10)) 放流水SSが高い場合でも、原因を汚泥流出の一つだけに即断せず、採水条件、沈殿・分離状態、流量変動などと合わせて確認します。(→SS(浮遊物質量)(12)) 現行の国の第7条・第11条法定検査で原則とされる水質検査項目にはpH、DO、透視度、残留塩素、BOD等が掲げられていますが、SSはその水質検査項目には列挙されていません。(→SS(浮遊物質量)(15))
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